こんにちは、ハッピです!
9月28日に「 海賊と呼ばれた男」が金曜ロードショーで放送されます☆
私はこの映画を映画館で観たのですが、めちゃくちゃ感動してもう1度観たいと思っていたので、今回地上波で観られて嬉しいです!
映画「 永遠の0」でもとっても感動したのですが、百田尚樹さん×岡田准一さんの映画って本当に素晴らしいなぁと思います☆
そんな「海賊と呼ばれた男」を観た後、ネットで色々調べると、岡田准一さんが演じられた人物のモデルは出光佐三氏で、石油会社は出光のことだということでした。
「海賊と呼ばれた男」には他にも 魅力的な従業員さんが沢山いらっしゃいましたので、今回はその方々にも実在のモデルがいるのかについて調べていきたいと思います!
もくじ
国岡鐡造(岡田准一)
国岡商店の創業者。
類い稀な先見の明を持ち、人間尊重の信念を貫き、あらゆる苦境に耐えて国岡商店を経営する。店員達を家族として接し、全面的に信頼している。
モデルは出光興産創業者の出光佐三氏。
(1885年8月22日~1981年3月7日)
出光の5つの主義方針に「人間尊重」「大家族主義」「独立自治」「黄金の奴隷たる勿れ」「生産者より消費者へ」があります。
国岡ユキ(綾瀬はるか)
国岡鐡造の前妻。
裕福な庄屋の娘で、まだ貧しかったころの国岡商店に嫁ぎ、鐵造の活力の源となる。
しかし子に恵まれなかったことから、自ら離別を申し出て、その後は再婚しなかった。
モデルは城戸崎ケイさんだと思われます。
1915年頃から1926年頃まで出光佐三氏の妻でした。
子供に恵まれなかったため、協議離婚されたようです。
東雲忠司(吉岡秀隆)
国岡商店の店員。
南方調査団の課長を務める男性。
昭和21年2月に戦地から帰国し、国岡商店にて部長を務めることになる。
旧海軍燃料廠のタンク底に残った油をさらう業務において、中心的な人物として活躍することになる。
モデルは出光興産三代目社長。(後、経団連副会長)・石田正賓氏。
旧海軍タンク底油回収作業の時の写真が、出光のHPに載っています。(http://www.idemitsu.co.jp/company/history/chronicle/14.html)
タンク底の油を回収する作業のシーンを見ながら、これって今ならブラック企業だなぁと思いましたが、当時のこの職場なら違うのだろうなと思いました。
長谷部喜雄(染谷将太)
国岡商店の店員。
原作小説には登場しない。実在モデルもなし。
映画の中では、鐵造にかなり可愛がられていました。
南満州鉄道への営業にも鐵造と一緒に赴き成功させましたが、1941年、陸軍機に乗って南方の石油基地への移動していた時に米軍機に撃墜され亡くなりました。
武知甲太郎(鈴木亮平)
国岡商店の店員。
元陸軍中野学校教官で、英語も堪能だったそうです。
戦後、GHQから「石油業界にしがらみがなく、かつ石油産業に詳しい者」を求める依頼を受け、相応しい人物を探していた際、鐡造に出会い、両者を引き合わせました。
その中で、鐡造の人柄に惚れ込んで国岡商店へ転職。国岡商店では「情報戦」のプロとして活躍されたそうです。
モデルは出光興産専務・手島治雄氏。
柏井耕一(野間口徹)
国岡商店の店員。
物覚えが悪く才気が無いが、人一倍の努力で国岡を支える。
モデルとなった人は見つかりませんでした。
藤本壮平 (ピエール瀧)
国岡商店の店員。
元海軍大佐。ラジオ修理事業を鐡造に持ち掛ける。
ラジオ修理事業は、石油での事業が苦しい時期の国岡商店の支えとなった。
モデルは長井弘介氏。
甲賀治作(小林薫)
国岡商店の店員。
抜群の記憶力で国岡を支え、戦争で焼けた店員の名簿を記憶だけを頼りに復元した。
モデルとなった人物は見つかりませんでした。
国岡万亀男(光石研)
出光佐三の兄。鐵造より三つ年上。初の海外進出である大連支店の支店長となる。
鐵造とユキの結婚の仲介をした。
モデルは、出光雄平氏??
出光雄平氏は、出光佐三きょうだいの長男で、東京海上火災代理店を経営されていたそうです。
盛田辰郎(堤真一)
日章丸の船長。ベテランの船乗りであり、見事にイランの石油を持ち帰る。
(実名のまま登場)
木田章太郎(近藤正臣)
淡路島出身の資産家で、国岡鐵造の恩人。
義弟の家で出会った高商時代の鐡造の考えに興味を持ち、息子の家庭教師を任せる。その後自らの家を売って会社設立の為の資金を「返済不要」の条件で援助した。
モデルは日田重太郎氏。
原作小説には実名で書かれています。
鳥川卓巳(國村隼)
国内最大手の石油会社「日邦石油」社長。
国策企業である石油配給統制会社の社長として石油流通を統制し、国岡商店を潰しにかかる。
日邦石油のモデルは日本石油ですが、國村隼さんが演じた社長が誰であるかは分かりませんでした。
国岡多津子
国岡鐡造の後妻。鐵造との間に一男四女を儲ける。
モデルはおそらく、出光佐三氏の後妻・山内靖子さんです。
佐三との間に、一男四女(昭介さん・孝子さん・哥代子さん・純子さん・真子さん)をもうけられました。
国岡多津子は、映画の中でも一瞬チラッと出てきただけで、Wikipediaにも名前が載っておらず、演じられた女優さんがどなたか分かりませんでした。
Wikipediaに載っている「海賊と呼ばれた男」に出演している女優さんの中で、西尾まりさんという方は何の役を演じられたか載っていません。
なので、国岡多津子を演じられたのは西尾まりさんかもしれません。
映画の最後、国岡鐵造が亡くなるシーンでは、先に亡くなった店員たちが鐵造を船で迎えにきます。
その時に、店員たちと一緒に船に乗って迎えに来たのは多津子ではなく綾瀬はるかさん演じるユキでした。
作品全体を通して、なんとなく多津子が気の毒です。
綾瀬はるかさん演じるユキは可愛くて一生懸命で、職場を明るくするような存在でしたが、多津子だって5人の子供を育てながらお店のこともしてきたはずです。
出光佐三氏の人生に少ししか登場しなかったユキ(城戸崎ケイさん)は、小説や映画にまとめるなら無視しても良いような存在だと思うのですが…
佐三氏がめちゃくちゃ城戸崎ケイさんを大切に思っていた、というエピソードも特に出てこなかったので、実際の人間模様については謎です。
娘の真子さんは、『父・佐三は徹底した儒教的・家父長的男女観を抱いていて妻と娘4人を「女こども」として軽蔑し、その自立を否定し人格的に抑圧した』とおっしゃっていたそうです。
仕事人としては素晴らしい人でも、子供や妻にとっての父親や夫として良い人かどうかは分からないのですね。
完璧な人はなかなかいませんね。
最近のコメント