【冷静と情熱の間】結末と感想!エンヤの曲と映画レビューも!

冷静と情熱のあいだ 表紙の写真
 こんばんは!ハッピです。

 

一気に涼しくなりましたね!

 

読書の秋

 

ということで、私の大好きな小説

 

冷静と情熱のあいだ Rosso

 

を読んだ感想を書いていきたいと思います♪

 

ちなみにこの本は、
江國香織さんが描いた女性側の視点Rossoと、
辻仁成さんが描いた男性側の視点Blu
2冊から成っています。

 

私は江國香織さんが描かれた
Rossoの方しか読んでいないので、
そちらだけのレビューとなります。

 

ネタバレしていますので、
未読の方はご注意を!

 

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あらすじと結末

1996年ミラノ。

 

26歳のあおいが恋人マーヴと暮らしているところから話がはじまります。

 

ワイン輸入の仕事をするマーヴは
裕福なアメリカ人。

 

仕事場のジュエリー店で、上客マーヴに
見そめられたあおいはマーヴの高級アパートで
暮らしはじめて1年になります。

 

マーヴから「テゾーロ(宝物)」と呼ばれ大切にされる日々。

 

誰もが羨む生活。

 

しかしあおいには、忘れられない人がいます。

 

ーーー

 

東京の大学で出会った阿形順正。

 

彼もまた帰国子女でした。

 

繊細でひたむきな画家志望の順正。

 

誰よりも理解し合った2人。

 

10年後の2000年5月、あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモにのぼろう

 

2人は約束します。

 

しかし卒業直前、あおいの妊娠・中絶を
きっかけに、ひどいののしり合いののち、
2人は別れてしまいます。

 

ーーー

 

1999年、マーヴと暮らすあおいのもとに順正から手紙が届きます。

 

それは、あおいが堕胎したと勘違いし、責めてしまったことを詫びる内容でした。

 

10年前の妊娠の際、あおいは順正の父親から
ひどいこと言われましたが、そのことを
順正には黙っていました。

 

順正に妊娠を告げて、堕ろしてほしいと
言われたら、と考えると不安で、
あおいは1人で、堕胎を決めたのでした。

 

しかし結果として、堕胎の処置前に稽留流産してしまいます。

 

なにも知らずに
あおいを突き放してしまった順正。

 

自分の無知を謝ると同時に、
全てを話してくれなかったことが淋しい、
と綴られていました。

 

そしてその手紙には、あおいがマーヴと
幸せに暮らしていると知って安心しているということも付け加えられていました。
(順正はあおいとの共通の友人から、マーヴや住所について聞いたようです。)

 

あおいは、諳んじてしまうほどに繰り返し手紙を読みました。

 

そしてマーヴと別れ、
ひとりで暮らし始めます。

 

ーーー

 

2000年5月25日、あおいの30歳の誕生日。

 

あおいは1人で
フィレンツェのドゥオモに登ります。

 

たわいのない約束を
順正が憶えているわけない。

 

しかし、順正は来ていました。

 

片膝を立てて座る順正の背中。

 

順正もずっとこの日を待っていたのでした。

 

2人はドゥオモを降り、小さなレストランで食事をします。

 

順正の泊っているホテルのバールでひとしきり
思い出話をし、順正の部屋で10年の空白を埋めるかのように愛を確かめ合った2人。

 

お互いを思いあう気持ちの強さは、10年前と同じかそれ以上です。

 

しかし、10年という歳月は、あおいと順正に、それぞれの人生を歩ませるのに十分でした。

 

次の日、2人はフィレンツェを観光します。

 

美術館、広場、教会・・・

 

あおいは、ラファエロの絵をみる順正のまなざしを、胸に刻みつけました。

 

その次の日の朝、2人はお互いに自分の現在の生活の話をし合います。

 

あおいは、
マーヴと別れたことを言えませんでした。

 

幸せなんだね、と訊く順正に
小さくうなずきます。

 

順正には、芽美という女性がいるようです。

 

私には手出しできない場所に、このひとはもう人生を築き始めている。

 

あおいは午後の列車でミラノに帰ることを告げ、順正は引き止めませんでした。

 

あおいも、引き止めてほしいとは言えませんでした。

 

2人は別れ、別々の人生を歩みます。

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感想

この本は大好きで、何度も読み返しました!

 

タイトルにもあるように、このお話は、
静かで穏やかなマーヴとの生活(=冷静)と
熱く激しい順正への思い(=情熱)が
はっきり書き分けられています。

 

あおいと順正が約束の場所で再会できたのは
もちろん嬉しいことなのですが、
優しくて誠実なマーヴが1人になってしまったことが少しかわいそうに思います。

 

対する順正は、絵に対してもあおいに対しても
真っ直ぐで情熱的で、とても魅力的ですが、
あおいの言葉不足があったとはいえ、
傷ついたあおいを突き放してしまい、
そのせいで愛する人と一緒に人生を歩めない
という一番悲しい事態を招いてしまいます。

 

30代後半のマーヴと21、22歳の順正を比べたら
順正に不利なのはたしかですが、順正は少し子供っぽ過ぎたのでは、と思います。

 

それにしても、1990年に恋人同士で、
10年後の2000年に何かしよう!
っていうのは、めちゃくちゃロマンチックですよね♪

 

私は2000年に小6だったのですが、2010年の自分と親友に向けて手紙を書きました(^^)

 

2000年に、10年後の2010年に向けて、小学生でもこんなことをするのです。

 

1990年のバブルの時代のカップルなら、
2000年に向けてもっと盛り上がってたんじゃないでしょうか!

 

なので、あおいと順正の、
フィレンツェのドゥオモに一緒にのぼろう
という約束は、そんなに突飛なことではないし、ちょうど良いロマンチックさだと思いました。

 

ちなみにこの小説は1999年に出版されていて、
50万部を超えるベストセラーとなったらしいので、
実際2000年にフィレンツェに向かったカップルも、もしかしたらいるかもしれませんね♪

映画とエンヤの音楽について

映画は2001年に公開されています。

 

あおいを香港出身の女優ケリー・チャン
順正を竹之内豊が演じました。

 

この映画の予告CMは、イタリアの美しい風景と
Enyaの「Wild Child」が絡み合ってとても印象的で、私が小説を手に取るきっかけにもなりました。

 

しかし!実際に映画(DVD)を見てみると、期待していたほどではありませんでした!!

 

江國さんの小説では、人物像とか身の回りのことが
とっても詳細に描かれているので、
小説を読んで想像していた世界が
どのように表現されているのかな~と
楽しみに思っていて、
特に、おいしそうに描かれていた料理やお酒と
あおいが好きだったお風呂を早くこの目で見たい!とワクワクしていました!

 

しかし映画では、料理やお酒、お風呂は
あまりクローズアップされておらず、
マーヴの部屋の壁の色がカラフル過ぎたりして、
私が想像していた雰囲気とは少し違う映画となっていました。

 

あおいが店番をしていた
アンティークジュエリーのお店も、
もっと年季が入った感じだと思っていたのに
都会的なお店でちょっと残念。

 

でも考えてみたら、江國さんの小説だけでなく、
辻仁成さんの小説との両方を反映した映画なので当たり前ですね(^_^;)

 

撮影は実際にイタリアでも行われたらしいので、風景はとても素敵でした♪

 

あともう1点、残念だったのは、

 

映画ではあおいが香港出身の留学生という設定になっていたことです。

 

私のイメージでのあおいは、透明感があって物静かな
印象の深津絵里さんとか、大塚寧々さんあたりが良いな~と思っていたのですが、

 

実際のあおい役のケリー・チャンさんは、
きつくて派手な顔立ちで、ちょっとイメージと違うと思いました。

 

 

また、あおいが参列した知人の結婚式で、
新郎が汚れた靴を履いているのを見て、
友達とクスクス笑っているシーンがあったのですが、
あおいはこんなに性格悪くないです!!

 

それと、映画でも、マーヴは小説と同じくアメリカ人
という設定なのに、演じているのはアジア系の顔立ちのマイケル・ウォンさんです。

 

小説の中では、
「アメリカ人である」ということが
マーヴのキャラクターを表現する要素のひとつ
になっていたので、
私的には、マーヴは誰が見てもすぐにアメリカ人だと
分かるような俳優さんが良かったな~と思いました。

 

唯一、竹之内豊は、順正役としてピッタリでした!

 

若い頃(2001年)の竹之内豊、めちゃめちゃかっこ良かったです。

 

他には、椎名桔平さんやユースケ・サンタマリアさん、篠原涼子さん、大和田伸也さんなど
豪華俳優陣が出演されています。

まとめ

冷静と情熱のあいだ Rossoは素晴らしい作品です!

 

映画については、順正側の視点の小説を
読んでいないので、評価できませんでした。

 

次は、辻仁成さんの書かれた
冷静と情熱のあいだ bluも読んでみたいと思います。

 

長くなりましたが、最後まで読んで下さり
ありがとうございました!!

 

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